Column 03
札幌軟石
解体した倉庫の札幌軟石を再利用して、オーナーと仲間達とみんなで軟石積みのスロープを作っています。
写真は、ある日久々に現場に行くと運び込まれていた、どーすんのこれ?状態の札幌軟石達です。
そのなかからあまり壊れていない物をユニック(クレーン車)で選別して、水平を確認しながら一個一個積んでいきます。
今はなきツル目仕上げ。ツルハシで軟石を削って模様を付ける仕上法です。
職人の腕と個性がひとつひとつの軟石に刻まれています。
「この石はなかなかいい顔してるから、目線の高さでこの角(かど)に持ってきて・・・」、職人の技術と時代に敬意を払って慎重に積みます。
作業の休憩中は、「このツルハシの跡は、こう、弓形になっているからたぶんこのひと左利きだね」なんて話しながら、タイムトリップを楽しみます。
奥から順番に、建物があって、いずれはブドウ?がからむパーゴラがあって、デッキテラスのてすりがあって、そして今回作っている再利用の札幌軟石のスロープがあって・・。
ここのオーナーは、時間を上手に空間に持ち込む方で、そのへんとても学ばせていただいています。
一番手前の地面はどうやって仕上げようかなぁ。この冬じっくり考えるようです。
だんだん奥行き出てきました。