Column 20
張碓の家
2019.06.01
昨年の秋から工事していた張碓の家ですが、冬工事を終えてついに完成しました。
平屋ベース・一部ロフトという構成で、奥行きのある空間のなかで各スペースが緩やかな関係性をもちながらつながっています。
玄関の広めの土間には、HOLOMINでは定番（となりつつある）のイエルカの薪ストーブが鎮座しています。施主が選んだ木のペンダントライトは、夜には雰囲気のある影を土間に落とします。
母屋に隣接してゲストルームなど多目的に使用する小屋を建てたのですが、それぞれの建物から突き出た屋根の重なり合いと、構造の頬杖（ほおづえ；梁を斜めに支える構造材）のバランスで、お客さんを迎える雰囲気をつくっています。
そして春にはその先にサクランボの花と奥行きのある風景が垣間みられるという、なかなかに素敵なアプローチです。
長い冬工事を終えて、新緑と満開のサクランボの花が、厳しい冬工事を終えた職人さんと設計者（自分。笑）の疲れを癒してくれます。
