文化の日
ポカポカの秋晴れもそろそろ終わりかなーという、
着実に晩秋へと向かう幌見峠で、来年のための薪作りを少々やりました。
切るのは昨年の秋の大雪の時に、ばったばったと倒れた倒木です。
熊来ないかな?と廻りをたまに見まわしながら、
もしも出てきたときの戦う姿勢をシミュレーションしながら、
秋の林の中で、ひとりチェンソーで木を切り刻んでいきます。
バッ!と振り返った時のチェンソーの角度や、
遠くに熊を発見した時の最初のコミュニケーションの取り方など、
けっこう具体的にシミュレーションします。
まずは、「おっす!」ってかんじで友好的に言ってみようかな?とか、
いきなりナタを投げつけるくらいの闘争心は必要かな・・・?とか。
すぐそこまで来ている冬は、自分にとってはちょっとしたプレッシャーがあって、
わりと近くの林の中をうろうろしているであろう熊たちも、もちろんすごく恐ろしい存在で、
日も短くなって、だんだん薄暗くなっていく林の中はなんだが気味が悪い。
けっこう毎日びくびくしながら過ごしているけど、
そんな当たり前のことに怯えながら生活できることって、
実はけっこう幸せなことなんだろうな。
日本の経済のこととか、原発のこととか、この社会の中で生きる時の不安がいろいろあるけど、
ひとりひとりが、この身近な自然に対する「恐い」っていう感覚を大切にしていけば、
もう少しいろいろうまくいくんじゃないかな。