春から始まる現場に向けて、
「ふつうであること」
について考えています。
この場所の技術で、
この場所にもとからあった形を基本として、
この場所で普通に使われている材料で、
この場所の雪に耐え、
この場所の地形を有効に取り込み、
この場所から見える景色を適切な大きさの窓で切り取る
住宅を作る時にみんな考えることです。
そのことについてたくさんのエスキースを描いています。
この場所は、住宅地の一角ですが、
けっこうな崖があって、
急な上り坂の道路越しに奥行きのある自然があって、
敷地内には、シラカバ・ミズナラ・ドロノキ・ホオノキ・・・
そしてニセアカシアの大木があります。
そんな場所で、「ふつうであること」 について淡々と考えていくと、
なんだかとても魅力的な「ふつうのカタチ」が現れてきます。