先週末、4月スタートのA hut プロジェクトの最終打ち合わせのために十勝に行って来ました。
春に向けて暖かくなり始めた山間の道を、一路目的地を目指して車を走らせる時、
季節が移り変わるスピード感に自分までのっかって、
目的地を目指すと同時に次の季節に自分も一緒に向かっているような、不思議な浮遊感があります。
そんな目に見えないモノに包まれて気持ち良いと感じる時、
同時に目に見えない恐ろしいことが頭をよぎります。
こんなに空がきれいなのに、この空は爆発した原発の空とつながっている。
この根本的な不安の元凶をなくさなくてはいけないと思います。
すごくシンプルに、目に見えないことに対して気持ちが良いという安心を残さないといけないと思います。
雨が恐いなんて絶対におかしい。
ただただ原発反対というのではなくて、
代替エネルギーとしての自然エネルギーの活用や、
インフラに頼らない暮らしの方法、
日本の経済にできるだけのっからなくてもけっこう楽しい?
生活である自分の仕事を通して、
具体的な方法を探しにいきたいと思っています。
さて、気を取り直して、現場に向けての詳細の確認などをして、雪が溶け始めた敷地の散歩をしました。
敷地の奥の林を行くと、コンクリートブロックの廃屋があります。
「ここはアートだな・・・」
そのすぐ近くには、1階部分が見事につぶれた木造の廃屋があります。
「ここはマニアックな人向けの・・・」
「ギャ!・ギャッー!」(なんだ!テメーラ!)
ビビッて見上げるとサギのサンクチュアリでした。
見下ろすと、この春一番のフキノトウがぽっこり。
ほんとに複雑な世界に生きているけど、
できるだけシンプルにがんばろっと。
A hut project