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更新日 2013-06-21 | 作成日 2010-01-05

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A hut 完成しました!
といっても、秋にはメインのロケットストーブを作って、
この小屋の本当の目的のロケットストーブ小屋が完成ということになるので、
まずはがわだけ完成!といったところでしょか。

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この小屋は小さいながらいろんな要素が詰まっています。

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ひとつは版築の壁です。
はるばる浦河から協力しに来てくれた野田左官店の野田さんと、
オーナーの丸山かずくんと、
そしてワークショップに集まったたくさんの人たちと、
みんなで突き固めた土の壁です。
みんなの汗と、ワイワイ楽しんだ雰囲気と、初めてのことに挑戦したバタバタ感が、
すっぽり埋まった大きな浮きだまと、
いびつな形の彫り込まれたニッチと、
ゆるく波打ちながら水平につながるきれいな層となって現れます。

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もうひとつは廃材の天井です。
集めた廃材を洗って、磨いて、塗装して、
一枚一枚、パッチワーク的に貼り合わせています。
壁の珪藻土の真っ白な壁のなかに浮かぶ、廃材のアートです。

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他にも、ドアにも埋め込まれた浮き玉や、木を削りだしたドアの取っ手、
慣れないコテに煮詰まって、指で仕上げた珪藻土、床下にはセーターの断熱材。
壁には捨てられた畳を断熱材としてはめ込んでいます。

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窓枠のエッジはチェンソーで荒々しく、そして繊細に仕上げています。
北側の壁は半分がスライドする大開口になっています。
その先にはいずれ大きなデッキテラスが作られて、DJブースが設置されるかもしれません。
まだまだいろんなことがこの小さな小屋に詰め込まれているので、
またHPにアップしていきたいと思っています。
これから少しづつ変化していくこの小屋と、この場所のことが本当に楽しみです。

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南面の大きな窓越しに、秋に作るロケットストーブをイメージしながら、
車に満載に荷物を詰め込んで、6月の最高に気持ちの良い北海道の空の下、札幌への帰路につきました。
前夜の酒盛りの余韻と、
長かったキャンプ生活と、
ここで出会ったたたくさんの人たちと、
現場で起こったたくさんの出来事と、
体得したあたらしい技術と、
いろんなことがぐるぐるぐるぐる頭を駆け巡りながらの、
空に飛んでいきそうな晩春のドライブです。

体の奥の方にたまっている疲労感が、徐々に薄れていきながら、
ひとつひとつ自分と自分の周りで起こっていることの輪郭がはっきりしてくるような、
これまで無我夢中で取り組んできたことが、少しづつ整理されて次に向かっていくような、
楽しかった現場のあと特有の不思議な感覚を、今は楽しんでいます。

よし、次はもっといい仕事ができそうだぞ。
さぁ、次もがんばろっと。

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What
is
HOLOMIN

ホロミンは、幌見峠にある、
設計事務所です。
店舗・住宅等の一般的な設計の他、

「この建物、まだなんとか使えないかな・・・」
「自分で家を作りたいんだけど・・・」

そんな場面で、お客さんと一緒に考え、一緒に作るという仕事をしています。
あたまで考えること、手を動かして作ること。
この二つを職能として分離しない空間作りを心掛けています。

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粟野 琢
(アワノ タク)
一級建築士