Column211218 of HOLOMIN web 2018


Column 27

Wakaの家 竣工

2021.12.18

今期一発目のドカ雪の朝、春から手掛けていたWakaの家のお引き渡しでした。


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一階は、リビング〜玄関土間が一体のオープンスペースを中心として、広い吹抜けで二階に繋がった空間になっているのですが、その吹抜けにはネットが張られ、子供も大人もゴロゴロ遊べる遊具になっています。
 2階の明かりがネットを透過しておもしろい影を1階の床に落とします。

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階段の上り口には、近郊の林で伐採したイタヤカエデの自然木の柱を配置しました。
この柱は棟梁の小林さんに「ちょうな」という日本古来の大工道具で仕上げてもらっています。電動工具にはない、手仕事の存在感が空間を引き締めています。

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二階は吹抜けのブリッジを介して、親のスペースと子供のスペースがつながっていて、写真の奥に見えるベットアルコーブ等でプライバシーは確保しつつ、家族で一体感のある暮らしが出来る場所となっています。子供が小さいときはなるべく家族の存在を近くに感じられる関係で、成長に応じて距離感を調整していくような、はじめから子供室として完全に独立させないプランニングとしています。

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外壁はガルバリウム鋼板の横葺きです。HOLOMINとしては珍しい素材とカラーですが、クライアントのご希望と、楽しく魅力的なお人柄には、新築当初から良く馴染んだ佇まいになったと思っています。
これから、暮らしながら徐々にすすめていく庭作りが楽しみな、海が見える住宅です。