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Column 28

銭函の家 竣工

2021.11.29

春に着工した新築住宅、「銭函の家」が、冬を目前に無事竣工しました。

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 ゆとりのある広さの敷地であり、ひとつながりの広いプランで、外の地面と繋がった暮らしがしたいというクライアントの希望から、平屋の形式を採用しています。
 また、南面である正面から、裏の林に向って下がる片流れ屋根とすることと、建物と林の離隔をなるべく確保した配置とすることで、住宅と林のあいだに光が入り、風が抜けるドライエリアを確保することで、林からの湿気対策としています。
 また、道路側からの景観として、低く抑えた平屋の屋根越しに、四季折々の林の雰囲気が感じられます。

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 玄関から繋がる土間空間を設けることで、雪遊びなどで濡れた服の乾燥や、薪ストーブの薪の搬入・管理のしやすい玄関廻りとなっています。

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 寝るための各室は、寝るための最低限のスペースと割り切ってコンパクトにまとめることで、使用者を限定しないでいろいろな使い方ができる多目的なスペースを広く確保しています。家具等はこれから徐々にしつらえていくことになりますが、低めの梁を利用して子供が遊べる雲梯(うんてい)やブランコなどの案も有り、この場所がこの先どのように活用されていくのかが楽しみな空間です。

 今年は少し遅めの雪ということもあり、本格的に降って積もる前にお引き渡しすることができたので、少しホッとしています。