僕は現場で建具(ドア)を作ります。
廃材から使えそうなものを引っ張り出してきて、
ワイヤーブラシでこすってみたり、塗装してみたり拭きとってみたり、
ヤスリがけをしてみたりしながら、ドアに使う材料を作っていきます。
素材ができた時点で、壁にずらっと並べて見て、色の調子を確認して並べてみます。
ドアにはめるガラスも現場で前の事務所だった場所に使われていた、アンティーク?なシールが貼られたモノを、オーナーが引っ張り出してきます。
それがこの現場の面白いところです。
「じゃぁ試しに切ってみよう・・・。おっ、うまく切れた!」と、
ガラスカッターでカットして再利用します。
普通の現場では、
三方枠(ドアが取りつく壁のふちにつく枠)までを大工さんが作って、
そこに建具屋さんが寸法を取りに来て工場でドアを製作して、現場に搬入して建具屋さんが建付け(設置)・・・
という風にドアは作られます。
ドアにガラスが入る場合は、
建具屋さんが作ったドアのガラスの枠の寸法をガラスやさんが計りに来て、工場でガラスを製作して、現場でガラスやさんが設置・・・
という風にドアは作られます。
ドアに塗装をする場合は、
ドアが完成したら塗装やさんがやってきて色の相談をして、現場で塗装やさんが塗装・・・
という風にドアは作られます。
だから僕は現場で大工をやって、建具屋をやって、ガラス屋をやって、塗装屋をやっていることになります。
このあと、設備屋さんをやって、コーキングやさんをやって、
まだまだいろいろやります。
札幌大地震、マグニチュード9.0・・・みたいな惨事が起こったときに、
HOLOMIN登場!避難民の住居を次々確保!
救世主(メシア)現る!
そんな妄想を膨らませながら、
暮らすため(生きるため)の実践力を現場で養っています。
玄関ドアをはめてみて、
「あ、タムラ倉庫の田だ・・・」、
みたいな、
ちょっとした感動があります。