ここ2か月ほど熱中していた現場、
タムラ倉庫が終わりました。
滝本夫妻と初めてお会いして、2週間後には現場がスタートしているという、
これまででは考えられなかったスピーディーな展開で、タムラ倉庫の工事はスタートしました。
プランの方向性と、大きな予算の枠組みを決定し、
「じゃぁあとは現場で一緒に作りながら考えましょう!」
設計だけを仕事にしていた時は言えるはずのなかったこんなセリフから、タムラ倉庫の現場は始まりました。
既存の壁をバリバリと壊して、
真っさらになった倉庫で話し合い、
予想外に下がっていた土間にコンクリートを打ち、
壁の下地を組んで、
壁の配置、カウンターの配置、キッチンの配置について話し合い、
たまには(?)一緒にお酒を飲んで話し合い、
たまには愚痴も言い合い、
廃材の釘を抜いて、ドアを作って、
ペンキを塗ってみて、
塗ったペンキの色について悩んだり、
やっぱり違う!っと塗り直したり・・・、
最初のイメージは、かなりドラマチックに現場で変わっていきました。
じゃぁ、デザインして御見積りを・・・、
なんて客観的なデザイナーのような姿勢はこんな現場では通用しません。
どんな店にしたいのか、
作り手として何が作りたいのか、
全然スムーズではないけど、
泥臭く、汗臭く、
現場での労働を通して実感のこもった話し合いが、ちょっとはできたと思います。
こりゃ、てーへんな現場だ・・・。
と現場で何度か思いました。
一緒に作っていたオーナーも、もちろん感じていたはずですが・・・。
でも、終わってみて、ひょっとしてこんなことがやりたくってholominをやってるのかも・・・。
と感じた現場でした。
スマートじゃなくてもいいのだ。
と思いながら仕事をしてきましたが、
スマートじゃない方がいいのだ。
という作り方もあるということを再認識した現場でした。
ヒトらしい空間をたくさん作っていきたいなと思いました。
滝本夫妻からはホントに多くのことを学びました。
ちゃんと信頼してくれて、僕も信頼しているからこそ成り立った現場でした。
あぁ、楽しかった。
もう少し落ち着いたら、タムラ倉庫の写真などまとめたいと思います。
まもなくタムラ倉庫オープンです!
下の写真は、今回のドラマチックな現場をよくあらわしている一枚です。笑